「すべてがFになる」って、あーそういうことね、と途中で気付いた。密室殺人なんて、ミステリとしてはかなりベタなモチーフなんではあるまいか。だけど面白い。一気読みできるボリュームではないが、だんだんとペースが上がって、勢いに乗って読める本だ。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/12/11
- メディア: 文庫
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主役の超人ぶり、ストーリーのドライブ感、そしてリーダビリティ、というあたりでどこなく「千里眼」シリーズに近いテイストがあるが、アレよりもう少しだけ格調高い、かな?そうでもないか。
それにしても犀川センセイはやたら美味そうにタバコを吸うものだ。読んでいたらだんだんタバコを吸いたくなってくるじゃないか。作者の森せんせいもきっとヘビースモーカーに違いない。
このシリーズは全部で10冊にもなるんだそうで、こりゃ大変だ。