野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

白銀は招くよ

最後にスキーをしたのは、かれこれ15年ほども前になるだろうか。あの時は、連れて行ってくれた友人に借りたブーツのサイズが小さく、少し滑っただけで足が痛くなってきて、早々にギブアップし、あとはただビールを飲んでいただけだった。スキー場で飲むビールはどうしてあんなにうまいんだろう。
さらにその前、大学一年生の時だからもう軽く20年以上前、それが初めてのスキー体験だった。確か信州のどこかに3泊4日ぐらいで行ったのだったか。
要するに今まで2回しかスキーに行ったことがない。そして今回、正月二日に突如としてスキーに行った。スキー経験といえば上記のとおりだ。ボーゲンもままならない、という状態。それでもリフトを2〜3往復するうちに、なんとなく感覚を思い出したというか、とりあえず初心者コースを転倒せずに滑降できるようになってきた。そこで調子に乗って、「上のほう」に行ってみた。後悔した。見下ろせば断崖絶壁、こんなところをどうやって滑降するのか、としばし途方に暮れる横を、小児がすいすいと滑り降りてゆく。
ええいままよ、とこの俺様も滑ってみた。正確には、滑り降りるというより転がり落ちると言ったほうがより正確だろう。久しぶりの感覚だ。都合3回、「上のほう」から転がり落ちてみた。最後の方はもう、息も絶え絶えで足はガクガクの状態で吠えながら転落していた。このまま遭難するんじゃないだろうか、と少しだけ思った。
けっこう面白かった。