丸山圭三郎といえば、日本におけるソシュール研究の第一人者、らしい。そんな人の書いたソシュール言語学(だけじゃないけど)の入門書なのだから、読んでおかないと。
ということで(違うかな)、「言葉とは何か」という大層なタイトルの本を読んだ。
- 作者: 丸山圭三郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/04/09
- メディア: 文庫
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以前、この人の「フェティシズムと快楽」を読んだ時には、むーん?と思ったが今回は大変わかりやすくてよろしかった。やればできるじゃないか圭三郎。
ごめんなさい。
いやほんと、主にソシュールの言語学を、平易な言葉で、とてもわかりやすく解説してくれている。たぶん、とっかかりとして概念をおおまかに理解するのにはとても良いと思う。もっと知りたければ「ソシュールの思想」をちゃんと読め、てことだろうけど。
ただねえ、シニフィアン/シニフィエの説明っていつも、読んだときは「ああなるほどね」みたいな気分になるのだけど、よーく考えてみると「あれ???」てなるのよ。今回は、「connotationには3種類ある」って書いてて、その3番目のやつがどうにもさっぱりわからんかったし。まあでも、じっくり読んで、考えればわかるかも、ていう気がするだけでも大したもんですよ。またそのうち読んでみるさ。