何かの本で触れられていて、ずっと気になっていた本がある。「緑の資本論」という本だ。どの本から参照されていたかは、忘れた。
- 作者: 中沢新一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
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中沢新一さんと言えば、「チベットのモーツァルト」で有名か。でも著作は全然読んだことがなく、今回初挑戦となる。うむ、かなり手強いが、でも良い感じだ。なかなか刺激的だと思う。話のスケールが大きくて、面白い。911テロにインスパイアされてがーっと書いた本らしいけど。なんだかクラクラする。ネアンデルタール人から現世人類への大脳の進化。キリスト教の三位一体の思想から導き出される資本主義。狂牛病は人間と動物たちの間の圧倒的な非対称により引き起こされたテロである。ハイデッガーから蘇我入鹿、折口信夫にレヴィ=ストロース、と引きずりまわされると、もう何が何だか。
俺様にとってはかなり難解だが、ちょっと頑張って読んでみようという気にさせる、良い本だと思う。