先日「ストロベリーナイト」を読んだときに、続編の「ソウルケイジ」が文庫化されたら読むのに、みたいなことを書いた(11月14日のエントリ参照)。
何のことはない、実は「ソウルケイジ」はすでに文庫化されていたのだ。
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/10/08
- メディア: 文庫
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今回の準主役は日下主任=爬虫類系だな。良い味が出ている。井岡君は相変わらずだし。このシリーズやっぱり面白いよ。Amazonのレビューではかなり賛否両論が分かれているけど。
いやまあ、否定する人々の言うこともわからんではないけどね。陳腐すぎる、とか、いかにもありがち、とか。確かにね、安直すぎる設定や演出は一杯あると思うよ。まあかなりベタだわね。でもまあ良いじゃないの。
勘だけに頼って捜査するなんて、そんなのアリかよ、と非常にマトモな突っ込みをされる向きもある。いやまったくその通り。それは姫川玲子警部補の周辺の皆さんも同様のことをおっしゃっている。
結局は、(登場人物の)みんなそれなりの言い分があるわけだ。そこに対して一面的な見方だけでばっさりやって終わり、てなことはしてないでしょ、少なくとも。その辺りが、陳腐で底が浅いようでいて実は意外と懐が深いところだったりするんじゃないかと思うのだけどどんなもんでしょうか。
それにしても、前作に引き続きこれまたグロいね。こういうのが好きなんだろうかこの人は。