先日「知の逆転」を読んで、ぜひとも何かノーム・チョムスキーの著作を読んでみなければ、と思った。割と最近に「アメリカを占拠せよ!」というのが出ているが、今回は同じちくま新書で、もっと古い「お節介なアメリカ」を選んだ。
- 作者: ノームチョムスキー,Noam Chomsky,大塚まい
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/09
- メディア: 新書
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ちと分かりにくい文章だが、時に皮肉たっぷりに、あるいは舌鋒鋭くストレートに、アメリカの帝国主義を糾弾している。ていうかこれどこまで信用して良いんだ。多くの部分は、普通に報道されていた事実である。それらから冷静に判断すると、アメリカといいうのは他に類を見ない超エゴイスティックな俺様国家である、ということになるかと思うのだが。人によっては(というか多くの人は)「そんなん前からわかってたこと、常識やんけ」と言うのかもしれない。
アメリカが俺様国家であるということは、必ずしもアメリカ国民がろくでもない連中であるというということを意味しない。いやむしろ、多くのアメリカ人は善良であり、かつアメリカの帝国主義・覇権主義の犠牲になっているともいえる。ではいったいアメリカの政策というのは誰のためのものなのか?というと、スポンサー企業のため、なんだろうなあきっと。アメリカの「国益」というのは、スポンサー企業の利益で、それを最大化するのがアメリカ政府のミッションか。うーむ、病んでるなぁ。