野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

米国における労働市場の流動性について、なんてな。

金曜ロードショーで「プラダを着た悪魔」やってた。

プラダを着た悪魔(特別編) [DVD]

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途中から観たけど、やっぱり面白いですな。たしか前回は字幕で観たと思うけど、今回は吹き替えで、それもまたよろしうございましょう。メリル・ストリープの横暴ぶりが良い。つい先日「マーガレット・サッチャー」を観たところだけど、ここでも「鉄の女」なんて言われたりして。
主役のアンドレア(アン・ハサウェイ)、最後は結局アホらしくなって、というかもう着いてけねーわ、て感じでミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントを辞めてしまう。んで他の仕事を探すわけだが、雑誌社かどっかで面接したおっちゃんが、ちゃんと前の職場(つまりミランダのオフィス)にコンタクトして、このねーちゃんってどうよ?と問い合わせしとるんですな。こういうのって、いかにも労働者の流動性が高いアメリカっぽいなーと思った。いくつも職を変わるのがわりと普通だし、そもそも日本やヨーロッパほど労働者も保護されてない(だから会社側もわりと簡単に解雇する)し。で、つぎの職も探しやすいんだろうけど、それまでのキャリアにおける評判ってのがけっこう効いてくるわけね。履歴書に過去の職場での上司や同僚の推薦文みたいなのを書いたりしてるしね(じっさい見たことある)。そういうわけで、人脈ってのが意外と大事。だからこそLinkedInみたいなもんを作るっていう発想になるんでしょうな。あれも、登録メンバーが自己申告したスキルセットについて、「これはオススメ!」みたいな感じで他のメンバーが推薦するようなシステムになってたりするし。実にアメリカ的文化をもとに出来てきたもんだという気がする。
などと、小難しいことを考えながら酔っ払って寝落ちしてしまった週末の夜でございました。