わたくしは世界のサカモト教授もキース・リチャーズも好きなのだけど、正直なところ彼らの歌はちょっとな、と思っている。
キース・ジャレットも、あいや、あれは歌ではなくてうめき声か。
同様に、菊地成孔さんの歌に関してわたくしは、あまり積極的な支持を表明していない。ところが、先般リリースされたペペ・トルメント・アスカラールの新作「戦前と戦後」においては、あろうことかそのほとんどのトラックが菊地さんの歌入りなのである。
それはちょっとどうなんだ、と思いながらもCDをタワレコオンラインで予約して購入し、聴いているわけだ。
- アーティスト: 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール
- 出版社/メーカー: TABOO
- 発売日: 2014/03/19
- メディア: CD
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特別に良い声だ、とか素晴らしい歌唱力、とかそういう次元で評価するようなもんじゃないんだろうな、と思う。普通の「歌」とちょっと違う感じ。なんなんでしょうねこれ。
音の方も相変わらずストレンジで、なんだかクラクラくる。さすがはエレガンの司祭にしてトリックスター。恐るべし菊地成孔、というところか。
あ、DVDも観なければ。