少し前に「バール、コーヒー、イタリア人」なんていう面白そうな本を見つけて、でも手は出さなかった。
ところがこの本を、とあるイタリアンバールの書棚で発見してしまったので、ちょいと拝借することにした(バリスタMさんありがとうございます)。
バール、コーヒー、イタリア人―グローバル化もなんのその (光文社新書)
- 作者: 島村菜津
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 新書
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まとにかく、日本でも最近やたらと「バール」(ないしは「バル」)が増えてきたわけだが、少なくともマクドナルド的にチェーン展開してアルバイトのお兄ちゃんを雇っているような店では、なかなか前記のような客の無茶苦茶な注文には対応しきれないだろう。マニュアルに書いてないようなことが頻発するわけだから。スターバックスなんかは、かなりのカスタマイズが可能になってはいるけど、あれだって事前に想定できる範囲内のことでしかないわけだし。
とまあ、イタリアにおけるバール文化、みたいなものを詳しく紹介し、コーヒーの歴史を紐解き、さらにグローバル化と食文化について考察する、というなかなかにスコープが広くかつ楽しい本でございました。