「渇き。」という映画が公開されていたらしい。その原作である「果てしなき渇き」が、派手なカバーをつけて書店に並べられているのがずっと気になっていた。
- 作者: 深町秋生
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
- クリック: 45回
- この商品を含むブログ (95件) を見る
元刑事も中学生も、ある種の妄執にドライブされて、その行動はだんだんと常軌を逸したものになっていく。みんな加奈子に狂わされる。
痛快でもなければスタイリッシュでもない。ただただ、理不尽な暴力にまみれた、うんざりするほど不快な物語。だけど読むのをやめられない。結末に向けての飛躍のしかたは、なんだか目眩がしそうなぐらい。なんだか不思議な一冊だった。