月日の経つのは早いもの。もう『下町ロケット ガウディ計画』が文庫化されているではないですか。
- 作者: 池井戸 潤
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/07/06
- メディア: 文庫
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たしか半沢シリーズを読んだ(あるいはドラマを観た)時にも思ったのだけど、今の世の中には、薄汚いことや卑劣なことをして甘い汁を吸いながらのうのうと生きている連中があまりにも多すぎる。だからこそ、こういう“Honesty pays in the long run‘という感じの物語が受けるのだろう。競合会社のデータ偽装が発覚した時に、佃はこう言っている。
「とんでもない騒ぎになるだろうし、場合によっては会社が倒産するかもしれない。だけどな、過ちに気づいたところでスジを通さない奴は、絶対に生き残れない。姑息な了見が通るほど、世の中ってのは甘くないんだよ」(p.385)
そういうことだ。姑息な了見が通るほど、世の中ってのは甘くないんだよ。バカがでかい顔するんじゃない。わかったかお前ら。