野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

そりゃ物議を醸すでしょうよ

なんとなくロキシー・ミュージックのアルバムを買い集めていて、先日ディスクユニオンで中古の"Country Life"を取り寄せた。

COUNTRY LIFE-REMASTERED

COUNTRY LIFE-REMASTERED

  • アーティスト:ROXY MUSIC
  • 発売日: 1999/09/13
  • メディア: CD
これにてめでたくスタジオアルバム全8作品をコンプリートできた。
いずれもApple Musicで聴けるものばかり。しかし、もう何度も書いていることだが、Apple Musicで今聴けるアルバムが明日も聴けるという保証はどこにもない。
そして、アーティスト名、アルバム名、曲名のほぼすべてがカタカナ表記になっているのが気持ち悪いし、ご丁寧にカタカナの読みを付けてくれているものだから、たとえば"Country Life"は「C」ではなく「か」のところから探さなければならない。
そんなこんなで結局今でもちまちま中古CD、あるいは安い新品CDを買い集めたりしているわけだ。

ロキシーのアルバムは、"Flesh + Blood"以降とそれより前でずいぶんとテイストが違うのだけど、どこでそんな差が出たのだろう("Manifesto"の"Dance Away"あたりにはちょっと80年代ロキシーの兆候が感じられるけど)。コアメンバーからドラムがいなくなったから?それだけじゃないような気がするんだけどな。
"Country Life"は70年代の、ロキシーが年一枚ペースでアルバムを出していたころの作品だ。ジャケットが強烈すぎてキワモノっぽいけど、内容はなかなか。オープニングの"Thrill Of It All"からupliftingで勢いがあるなと思うと、"If It Takes All Night"のちょっとイナたいテイストに膝カックンさせられる。"Bitter-Sweet"は渋めでミステリアスだし、重厚な"Casanova"なんかもあったりする。一昨年の来日公演で唯一このアルバムからやった"Out Of The Blue"もスリリングだ。
ということで、昔は食わず嫌いで"Flesh + Blood"以降のアルバム(フェリーのソロを含む)しか聴かなかったけど、今さらながら改めて、70年代ロキシーをじっくり味わうのでありました。