野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

これが昭和ですわ

Apple Musicで浜田省吾は聴けない。と思い込んでいたのだけど、実は昨年の1月には解禁されていたのだね。
それに気付かず、近所の中古CDショップで『Illumination 』を買ってしまったよ。

いやあ懐かしいなあ。
って言いたいとこだけど、このアルバムは聴いたことなかったわ。
しかしすごいね、良くも悪くも、時代を感じさせる音ですわ。
歌詞もよく聞いてみると、けっこう酷いのよね。「散歩道」あたりに漂うモラハラ野郎の香り。何ならフィジカルな暴力も振るってたんじゃないのかな。知らんけど。出先で見かけたセーターを彼女に買ってやろうと思ってポケットをさぐると少しの小銭だけ。って、自分の所持金も把握してないのかよ、とか、んな行き当たりばったりな、そーいうとこやでアンタ、とかいろいろ指摘したくなる。
そして「片想い」の湿度の高さよ。ほとんど演歌だねこれ。なんか歳取ったせいかストライクゾーンが広がってきて、今なら普通に聴けるけど。一番よく浜省を聴いていた中学とか高校の頃は逆に、この辺の曲がどうも気色悪くて聴く気にならなかったのよ。
「今でも新鮮」とか「いつまでも色褪せない」とかいうのも結構なんだけど、こういう風にきっちり経年劣化(?)するのもエイジングにより味わいが出てきた、みたいな感じでまた良いんでないですか。