ちょっと前に、私が責任者ですとか責任を痛感していますとか無闇矢鱈と言うばかりで、ついぞ責任なんぞ取ったためしのない内閣総理大臣、なんてのがいたような気がする。
実際問題、責任なんて取れないんですよ、と『困難な成熟』に書かれていた。
内田せんせの本に書かれている内容というのはだいたいが「どこかで読んだことのある話」なのだけど、それでも毎回何かしら「なるほど」と思うところがあるのが面白いところだ。
それにしてもこの本、誤字脱字が異様に多いのはどういうことだろう。内容は面白いのに、あまりにも校閲の質が低すぎやしませんか。ここまでひどいと、本そのものの信頼性に影響してきますぜ。