野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

それぐらいの方が有り難みがあって良いのかもしれません

ハロルド・バッドが亡くなって、もう2年半ほど経つ。あっという間だ。
ブライアン・イーノハロルド・バッドの"Ambient 2: The Plateaux of Mirror"および"The Pearl"はいずれもわたくしのフェイバリットである。現時点で、ミュージックライブラリのアルバム再生時間において、それぞれ13位と22位にランキングされている。
もちろんイーノとの共作以外にも、数多くの作品が残されており、それらのほとんどはApple Musicで聴ける。
いずれも素晴らしいのであるが、ことにコクトー・ツインズロビン・ガスリーとの共作などは特にわたくしの好みである。
そもそもコクトー・ツインズめっちゃ好きだし。
そうすると次は、例によってわたくしの悪い癖でCDが欲しくなってくるのだが、どうも最近ハロルド・バッド関係は入手困難なものが多いようだ。
そんな中でも、まだ割と普通にAmazonで新品が買える"Another Flower"をポチっと。

最新作であり、また遺作でもある。
このジャケットのアートワークの美しさよ。これだけでCDを買う値打ちがあるってもんだ。
そしてこの、何とも言えない浮遊感と、退廃的な音響。異世界に引きずり込まれそうになる。

本当はさらに"Bordeaux"とか"La Bella Vista"あたりに手を出したいところなのだが、新品は購入できず、中古CDに法外な値がついていたりする。今後の価格動向を、緊張感を持って注視したい。