『ランチ酒』は面白い小説だった。
同じ作者の『まずはこれ食べて』というのを新聞の広告で見た。これもいっとかなあかんな、ということで。
そんな時は美味いもん、というか、ちゃんとしたもんを食わなあかん。ということで送り込まれた家政婦が「オフィスごはん」としてあれこれ夜食を作る、てな話なのだが。
そういうので何となく想像するような、単なるハートウォーミングなお話ではない。
その家政婦ってのが、何だかターミネーターみたいだし、社員もそれぞれ訳ありばかり。何なら家政婦自身、大概な訳ありだ。
そして、そのベンチャーの創業者というのが、超ナイスガイと掛け値なしのクソ野郎が同居したサイコパスだったりする。
まあ起業家なんてのはそんなもんですよ、知らんけど。
ちなみに作中に出てくる、辛ラーメンのスープを使った鍋、わたくしもやってみたのだが、かなり美味かった。でもあれってつまり、いわゆるところのプデチゲじゃないのかな。まあとにかく、お手軽にできて美味いのでよろしうございます。