これまでのカネの話をしよう

NHKスペシャルで「マネー資本主義」なんて番組やっていたのだな。

マネー資本主義: 暴走から崩壊への真相 (新潮文庫)

“百年に一度の危機”と言われる2008年のリーマンショックはなぜ起こったのか。
資本主義は「中心」と「周辺」を必要とする。実空間での「周辺」が無くなってきたら今度は電子・金融空間でのフロンティアを求めて行くことになる。それは必ずバブルを引き起こす。だからああなるのは当たり前。
なんて身も蓋もないことを言わず、各方面の関係者から証言をていねいに集めている。なかなか読み応えあり。スティグリッツやサンデルのインタビューが入っているのもお得な感じ。
それにしてもアレだね、金融工学と原子力ってのは、どこか似たところがありますな。少ない元手で大きなリターンが得られるけど、そのリスクはとてつもなく大きくて、実はとても人間の手におえるもんじゃない、ていうあたりが。どうするんでしょうなこれから。