野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

蛍光グリーンが眼に沁みるぜ

新聞に『現代用語の基礎知識 2021』の広告が出ていた。
その表紙を見て「この絵はひょっとして…」と思った。
イラストレーターの信濃八太郎さんによるものではないか、という気がしたのだ。
うーん、でも、広告の小さい画像で見た感じでは、ちょっと微妙かな。あの人の絵ってこんなに上手くないよね(←すごく失礼)。

日頃からよくWOWOWで映画を観ているのだが、そのうちのいくつかは『W座からの招待状』という番組になっている。

この番組のナビゲーターは、放送作家小山薫堂さんとイラストレーターの信濃八太郎さんだ。毎回、その映画にまつわるちょっとしたテキストを小山さんが書き、イラストを信濃さんが描く。
で、そのイラストというのは基本的に映画のワンシーンを切り取ったもので、だいたい4〜5種類ぐらいが披露されるわけだが、これがもう、びっくりするぐらい似てない。この番組とまったく関係のないところで、道行く人々にぱっと見せて「これは何という映画の一場面でしょう?」と訊いても、まず正しく答えられる人はいないんじゃないかと思う。

というのが信濃さんの絵で、それからするとこれはちょっと違うよな、と思った。
なるほど。でも、じゃあいったい誰が描いたんだ?
でも新聞の広告にはそんなことまで書いてない。あんまり気になるので、Amazonで注文してしまった。
そいつが今日、届いた。

で、確認してみたら、表紙のイラスト、信濃八太郎さんだった。
なんと。
これ、ちゃんと誰だかわかるやん。やればできるんやんけ。
などと思ってしまった(←やっぱり失礼)。

ちなみにまだ中身は読んでない。
イラストが誰かわかったから、もう良いのだ。

ってことはない。まあそのうちにゆっくり読んでみようと思う。
それにしてもなー。びっくりしたなあもう。

麻婆豆腐は別腹なんですって

今まで天下茶屋の酒解には一人でしか行ったことがなかったので、気になるメニューはあれこれありながらも、なかなか手を出せずにいた。
しかるに今回、精鋭3名にて突入、ということになり、これはもう本気で行ったらなあきませんわな。
名物「パンドラの箱」は当然として、あん肝ロッシーニとかホルモン系も行ったけどその辺は以前に調査済み。
今回はそれに加えてクエの造りにてっさ、とか。
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四川風麻婆豆腐とか。辛さレベルは「勇者」。
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うむ、これは美味い。
同行者の中でも好評で、おかわりしたい、という声も出た。辛さレベルは用心して真ん中ぐらいにしたので、次は2段階ほど上げて「魔王」にする?などと言っていたのだが、他にもいろいろ注文していていたので結局おかわりはできず。
その代わりと言っては何だが、「あれ」も食べてみた。
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「あれ」は日替わりらしい。今日の「あれ」は何だろうこれ。正体不明の青魚の切れっ端に衣つけて揚げた、のかな?
美味いっすよこれも。
瓶ビール飲んで日本酒飲んですだち酎ハイ飲んでさらに追い酎してハイボール飲んで。って、まあまあ飲んだな。
そしてかなり食べたが、会計してみると、さすがは酒解、というおねだん。そりゃー流行るわな。
いやーまことに結構でございました。次回は麻婆豆腐の「魔王」行ってみなあきまへんな。

ジャージャー麺美味そうだな

先日酔っ払って途中で寝落ちしてしまい途中までしか観られなかった『フォード vs フェラーリ』を、やっと最後まで観た。

前回は最初の1時間ほどしか観てなかったのだな。
決してつまらん映画というわけではない。いや、かなり面白いといえる。だいたい、公開時にはわざわざ劇場まで観に行ったんですから。

ああそういえば、日曜日には『パラサイト 半地下の家族』も観た。

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なんかもう噂通り、いやそれ以上にすごい映画だったな。
面白いけど、ちょっと辛い。でもかなり観応えある。
終盤、えええそんなことになるのかよ!というあたりもなかなか。すごいね韓国映画
最近、何度目かの韓流ブームらしく、Netflixでは韓国ドラマが大人気らしい。
以前『冬のソナタ』あたりが流行ったときは、まあはっきり言ってちょっと侮っていたところがあるけど、今回はちょっと違うんじゃないかという気がするな。
とは言っても、わざわざ連続ドラマを観ようとは思わないけど。WOWOWの映画だけでもなかなか消化しきれないのに、Netflixなんか入ってたらえらいことになってただろうなきっと。

思いがけずアドベンチャー

先日のポンポン山トレランで、原立石バス停付近からプチ山越えで摂津一の宮神社に抜けようとして失敗した件について。

今度こそ正しいルートを見つけよう、ということで再挑戦。
とりあえず原立石のバス停までは… 天気も良いことだし走っていくか。
川端通りあたり、ぼちぼち色づき始めたようで。
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安威川に出て、河川敷を走れるところまで。
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ここから水路沿いに北上し、ハニワ工場公園、上の池公園を経て府道115線へ。
府道に出てから関大前あたりまでの上りは、ちょっとばかしキツい。
と思っていたら、そこから摂津峡公園のキャンプ場に上がる道がさらにキツく、こんなもん走れるかボケ!ということでちんたら歩く。
展望台からの景色はなかなか結構でございますけどね。
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下りも急な階段で、これはまああまりトレラン向きではございませんね。
で、なぜだか摂津峡に降りてきた。まあいいけどさ。
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摂津峡を抜け、芥川のマス釣り場のあたりから農道を走り、原立石バス停付近へ。
この近くに、先日通ったプチ山越えルートの秘密の入り口がある。いや別に秘密でも何でもないだろうけど。
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クマとかイノシシの野生動物が出てこないように、普段は閉めてあるんですな。
で、この入り口を入るとすぐに上り階段が。
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これなかなかキツいす。
階段を上りきってから少し行くと、墓地がある。
前回はこの墓地を右手に見ながら直進(この写真では左側)した。が、この墓地の向かって右側に進むのが正解のはず。
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そうすると、こういう登山道っぽい所に出てくるのだ。
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そして、ちょっと広いところに出る。よしよし。
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ということでまっすぐ進むと、何やら住宅街に下りてきた。Googleマップで現在地を調べると、安岡寺町5丁目55−23付近、と。

いやこれはちょっと違うぞ…
しかしさっきのところをまた引き返すのはちょっと。けっこうな傾斜だし。
いったいどこでまちがったのだろう?と思いつつその辺をうろうろし、北清水小学校の横あたりからまた山に入ってみた。
尾根道をさがして、しばらく歩いていると先ほどの少し広くなっている場所に出た。あらためて地図を確認すると、どうもここで間違ったようだ。墓地の横から送電線の鉄塔を経由して降りてきたそのままの方向で進むと、間違いだ。ここで左に曲がらないといけない。そちらに、摂津一の宮神社に通じるトレイルがある。
こんな道だ。
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本気の山道やがなこれ…
それでもなんとか、神社の横の道路に出ることができた。
なるほど、こんなふうに彷徨っていたのか。
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神社側横の舗装路から、このトレイルの入り口を見るとこんな感じだ。
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で、ここから先は住宅街を抜けていくことになるのだが、名神高速をくぐった後は伊勢寺、乾性寺、上宮天満宮などを通っていけないだろうか、と思ったのだが、なかなか上手くいかない。
辛うじて、乾性寺の南側にある竹林には入れたが、そこから上宮天満宮への入り口を見落とした。
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というような感じで、22km。
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後半ほとんど走れてへんがな…

それでもまあなんとか高槻駅までは降りてきたわけで。
例によって天神の湯で風呂に入る。
それにしても腹減ったないま何時だいったい、と時計を見たらもう15時半近いってあんた。
そりゃ腹も減るよね、ということで電車に乗って吹田へ。
ハピネスプーン、という立ち飲み屋に現地調査だ。
山芋わさびと鶏肝煮込み。沁みるぜ。
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この店は、吉田牧場のチーズがメニューにあるのと、日本酒がすべて若波(かなり種類がそろっている)のが売りで、できればカマンベールか焼きカチョカバッロなど行ってみたいところだが、あまりにも空腹なところにビール飲んだら、妙にお腹いっぱいになってしまい、これ以上のアテはちょっと食べられそうにない。
まーしゃーないですな。でも若波だけは飲んどきましょうね、ということでFY2を半合。
で千里丘まで帰ってきて、実はハピネスプーンについては一蔵で仕入れた情報だったので、報告がてら一蔵で一杯。
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柿の白和えが最近わたくしのお気に入りである。裏ロ万をいただきましたです。

いやーしかし、11時前に家を出て、帰ってきたのはもう17時を軽く回っているという。
20kmちょい走るのになんぼなんでも時間かかりすぎやでしかし。まあ風呂入ったり飲んだり食ったり飲んだりしてる時間が長かったんは確かだけど、それにしても、ねえ。

次回はもうちょっとルートを考えようと思います。

じわじわ青くなってきた

アメリカ大統領選の投票日からずっと、開票状況が気になって、やたらとGoogleの速報ばかり見ている。
ここまで大統領選のことを気にするなんてことは今までなかったことだ。
いわゆるSwing Stateの決着がまだついていない(最終的な結果が出るまでには何日もかかるらしい)が、それでも昨日は当初トランプがリードしていたウィスコンシン、ミシガンでバイデンが逆転して取り、夜にはジョージアでも優勢になった。そして今朝起きてみたらペンシルヴァニアでも逆転している。すごいな。
Googleの選挙速報ではアリゾナはバイデンで確定しているが、バイデン優勢ながら未確定、としているメディアも多いようで。アリゾナを未確定とするならばバイデンの獲得選挙人数は253で、当選に必要な270まではあと17ということになる。ペンシルヴァニアなら一発だが、それ以外の州なら二つは取らねばならんということだ。けども可能性は十分にあるという感じだな。
そして、かねてから言われていたように、トランプはいろいろゴネている。
バイデンが当選、となっても何かと揉めそうで、難儀なことだな。こんなの前代未聞じゃないか。
この状況をバーニー・サンダースがかなり正確に予測していたとして話題になっているようだ。


ウィスコンシンやミシガン、ペンシルヴァニアでは大量の郵便投票を処理しないといけないが、投票日までは開票できない。民主党支持者は多くが郵便投票するが共和党支持者は直接投票所へ行く。開票が始まって初期はトランプ票が多く出るので、投票日の夜10時ぐらいにトランプはさっさと勝利宣言をしてしまう。ところがだんだんと郵便投票の分が開票されるにつれバイデン票が増えてくる。そこでトランプは、それ見たことか、郵便投票で不正が行われているぞ!と騒ぎだすんじゃないかと心配している。
とまあ、サンダースが言っているのはだいたいそんな内容だと思うのだが、確かに今の状況をあまりにも正確に言い当てているな。
激戦区の州を含めた勝敗の結果は、明日ぐらいには判明するのだろうか。
その後の決着までの時間は、どれくらいトランプがゴネるかによるのだろうな。
いやもう、頼みますよほんと…

堺印度化計画

わたくしの勤務先で、「Go To社員食堂」と書かれたポスターを見かけた。
社員食堂での食事に何か特典が付くのかと思ったら、そうではなかった。単に、みなさんもっと社員食堂で食事してください、と呼びかけているだけのポスターだったので、少しばかり落胆した。
この書き方はちょっとミスリーディングだ。妙な期待を持たせてしまうだろうが。いま流行りのやつに乗っとけ、てなもんで、作った本人にはおそらく悪気は無い(ほんの少し頭が悪いだけで)のだろうが、これは逆効果じゃないかと余計な心配をしてしまう。
一方で、当の社員食堂は今月からメニューを大幅に削減することになった。新型コロナウイルス感染症対策として、わたくしの勤務先でもリモートワークの活用を推奨している。つまり出社する人数が減るわけで、そうなれば社員食堂での利用者数も減り、結果として食堂に入っている業者の売り上げが下り、利益を圧迫する。そうなると値上げをするかコストを下げるしかないわけで、今回はコストを下げる方にきたわけだ。
今までは、定食が3種類、うどん、そば、カレーは毎日、火・水はさらにラーメンもあった(実はもう少し前はラーメンも毎日あったのだが提供日を減らされている)。それがついに、定食は2種類で、月水金カレー、火木が麺類、ということになってしまった。
これは痛い。
わたくしは普段あまり定食を食べない。だいたい麺類とサラダ、あるいは気分によってカレー、たまに定食、という感じだ。
麺類、ことにうどんとそばはいつでも提供されているべき、と考えるのだが、ついにそれさえも叶わなくなってしまうというのか。
今のところ出勤は週2日ほどにしている。その2日のうち1日は、かなりの確率で金曜日になっている。しかるに、金曜日に出社して、定食を食べなかった場合は自動的にカレーを選ばざるを得ないということではないか。
別にわたくしはカレーが嫌いだと言っているのではない。どちらかというと好きな方だと思う(はっきり「カレーが嫌い」と宣言する日本人にまだわたくしは会ったことがない)。けれども、毎週金曜日の昼食はカレー、と決められてしまうとなると、それはできれば勘弁してほしい。海上勤務の軍隊じゃないんだから。
いやまあ、文句あるなら定食を食っとけ、てな話で、それはごもっとも、なのだけど。
あの社員食堂の定食はちょっと、以前から少しばかり問題を抱えているとわたくしは感じており、加えてここ数年、コロナ禍以前から件の業者が取り入れている様々なコストダウン施策は、事態をあまり良い方向には導いていないのではないかと懸念している。
そんなわけで、ほんの少し社員食堂から足が遠のきそうな予感がしているのだ。
それがわたくしだけであれば大勢に影響ないのだが、他の多くの人々も同様な感じ方をしているのだとすると、これは少しばかり先行きに不安が残る。
文句ばっかり言ってるけど、社員食堂も無くなってしまったら、それはそれで困るし…

みんなもっと社員食堂で食べようぜ。たぶん俺様は週に一回ぐらいしか食べないけどな。

シェーキーズがまだあったとは驚きだぜ

書店で『たそがれ御堂筋』という本を見つけ、手に取った。うむ、なんだかこれは面白そうだ、とレジに持って行きかけたが、これは『バー堂島』という小説の続編らしい、ということに気付いた。

バー堂島 (ハルキ文庫)

バー堂島 (ハルキ文庫)

  • 作者:吉村喜彦
  • 発売日: 2019/10/12
  • メディア: 文庫
危ないところだった、まずは『バー堂島』から読もうじゃないか。
北新地のはずれに、還暦が近いマスターがやっているカウンター5席だけの小さな小さなバーがある、という設定。
春夏秋冬と四つの短編、いずれも多愛もない話ながら、登場人物はみなさんなかなかキャラが立っている。ちょっとクセあるけど、でもダウントゥアース。
そして、酒も料理も、なんだかやたら美味そうだ。
なんだかもう、全編むせかえるほどのブルーズ臭。というかマスター楠木は元ブルーズミュージシャンなのだ。
こんな店あったら行ってみたいぞ。
とりあえず、かなり好みなので、近いうちに続編『たそがれ御堂筋』も是非に、と思う次第でございます。