野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ぼちぼちでええんとちゃうの

iOS14が発表されたなーと思っていたらすでにバージョン14.1になっていた。えらい早いな。というかそんなに不具合多かったのか。やっぱりリリースされてからすぐにアップデートするのはあんまり良くないな。
と言いつつもさすがにそろそろ良いんじゃないか、ということでインストールしてみた。
ホーム画面にウィジェットが配置できるようになった、てか。なんだか地味な機能追加だなあ。
これってiPadぐらいの大きな画面でないとあんまり嬉しくないんじゃないかな。
で、ぱっと見で変わったのは「ミュージック」アプリのアイコンの色か。メニューの配置が変わって、今まで左端にあった「ライブラリ」がなぜか左から4番目になったのが、微妙に使いにくい。
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まあそのうち慣れるんだろうけど、なんでこれ変える必要があったんだろう?
ちなみに家では、使わなくなった古いiPhone 5sで音楽を聴いているのだけど、こいつのiOSは12.4.8(iOS13から iPhone 5sは対象外になった)なので、「ライブラリ」はメニューの左端にある。嫌がらせか。
逆に「拡大鏡」アプリが追加されたのは地味に便利かもしれない。老眼のせいで小さい字が読めなくなっているのを、今まではカメラのファインダーでズームして見ていたので。って、まあこれも普通にカメラ使えば良いだけの話だけど。
あと、「翻訳」アプリが追加されてるな。最初Googleの「翻訳」アプリのアイコンデザインが変わったのかと思ったが、Google翻訳とは別にApple純正の「翻訳」アプリを標準装備した、ということだったのか。こちらの実力のほどは不明だが、とりあえずカメラ入力は無いようだ。Googleを排除しようという意図があるようなないような。

ちょっと使ってみたところではそんな感じか。正直、そろそろネタも尽きてきただろうし、そんな無理して毎年メジャーバージョンアップなんかしなくて良いんでないの?と思う。

昼酒は文化ですから

先週の土曜日は整骨院に行くつもりだったが、トレランのリベンジ企画でポンポン山へ行ったため予約を変更した。
そんなわけで本日は心斎橋の整骨院へ。
終わったのが14時過ぎで、そこから遅めの昼飯をどこで食べよう…
ということでなんばまで歩く。
昼飯はさかなのじんべえで瓶ビールに蟹のサラスパですな。
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しかしすごいな。祝日とはいえ昼間なのにほぼ満席だ。
まあせっかくですからイワシフライもいっときますか。
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これだけ食べたら、けっこうお腹いっぱいでっせ。じんべえ恐るべし。

夜に、録画してあった『フォード vs フェラーリ』を観たが、1時間ほどで寝落ちしてしまった。

面白い映画なんだけどな。まあ昼にビール飲んで夜にワイン飲んだら、ちょっと厳しいかな。
続きはまた後日、ということで。

おちょくっとったらいてまうどこら

ブライアン・フェリーの"Mamouna"がApple Musicから消えたから、中古CDを買った。つい最近の話だ。
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いや本当に。証拠のスクリーンショットも撮ってある。
ところがあんた、今見たら普通に聴けるやんけ。どないなっとんねん。
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ボーナストラックの2曲("In Every Dreamhome A Heartache"と"Bête Noire"のライブテイク)は入ってないけどね。別にそんなの無くても良いし。
ひょっとして、と思ってカーティス・メイフィールドも調べてみた。

"There's No Place Like America Today"が復活していた。ただし、"Something To Believe In"は今でも聴けない。

ふと、Spotifyはどうなっているのだ、と気になったので調べてみた。
Apple Musicから聴けなくなった時には、Spotifyでも聴けなくなっていたのだ。

過去の再生履歴にこのアルバムが残っていた。
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ちなみにこれ、"(There's No Place Lime) America Today"と、タイトルが間違っている。
そして、一曲目の"Billy Jack"は、なぜか曲名の最後にピリオドが付いている。
ところが、「カーティス・メイフィールド」で検索して出てくるアルバムは正しい名前になっているし、"Billy Jack"にピリオドは付かない。
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いったい何がどうなっているのだ。謎は深まるばかり。
ちなみにカンの"Ege Bamyasi"や"Future Days"は消えたままだけど。
やっぱり、どうもサブスクは信用できまへんなぁ。

タイトルが雑だよね

エディ・ヴァン・ヘイレンに続いて筒美京平先生の訃報を聞き、嘆いているところに、今度はショーン・コネリーですと?
ああいよいよ本当に昭和は終わりなのだな、ってもちろん実際にはとっくの昔に終わってますけどね、その辺はまあ何と言いましょうか。
おまけにキース・ジャレット脳梗塞の後遺症でもうライブはできなさそうだ。というショッキングなニュースのすぐ後にブダペストでのコンサートを収録した新譜出るってのがまた何とも。2016年の録音ですか。

相変わらず緊迫感溢れる、即興演奏のソロピアノですな。
このキース・ジャレットのソロピアノのライブ盤ってのはものすごい数があって、わりとどれを聴いても同じように聞こえるのだけど、でも時々聴きたくなるのだよな。区別なんぞつかへんくせにな。
Apple Musicにはライブ盤含めたキースのアルバムが登録されている。CD2枚組とかはまだ良いとして、6枚組とかもう無茶苦茶で、こんなもん普通に買って聴くなんてことはまず無かったが、Apple Musicだと気にせず聴ける。昨日まで普通に聴けていたアルバムがある日突然消えたりして、今ひとつ信用できないApple Musicだが、やはりこの辺はありがたいことであるなあ。

天神の湯の会員になりました

雨のため中止となったトレランのリベンジ企画が本日行われた。
雨で流れたトレランの行き先は竜王山だったのだが、先日の調査結果を踏まえて山崎からポンポン山を目指すことになった。
ただし今回は、美術館側ではなくサントリー側からアプローチすることになった。
サントリーの奥には椎尾神社というのがあるのだな。知らんかった。
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この本殿の奥あたりからすぐにトレイルに入れるようになっている。なかなか良い感じだ。
わりとすぐに天王山の山頂に着く。というか普通に行けば山頂をスルーするような格好になるので、少しだけ戻ってとりあえず天王山の山頂を経由して。
後はほぼ前回と同じコースだ。天王山から小倉山、釈迦谷を経由し柳谷観音の手前あたりに出るまでのルートは、これぞトレイルランニング、という感じで気持ちが良い。
問題はそこから先だ。ゴルフ場の横あたりからえげつない斜面が続く。
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うーむ、この写真ではあまりわからんな…

途中に、京都市内を見晴らせるポイントがある。
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ここを過ぎて、釈迦岳に上がってしまえば、あとはさほどキツくはない。
釈迦岳からは20分ほど走れば(驚いたことに走れるところもあるのだ)、ポンポン山の山頂に着く。
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正午少し前に着いた。前回とほぼ同じだ。人の密集具合も。
快晴だったのだけど、景色は少しヘイジーだったな。

そして東海自然歩道の下りもおなじみのルート。すこし違うのは、今回は舗装路に並走するトレイルを走ってみたということか。
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なかなか面白い。

さて神峯山寺を経由して原立石のバス停に到着。いつもならさらにバス停ひとつ分だけ走って上の口からバスに乗って高槻駅まで行くところだが、本日はいつもと違うルートを試してみることになった。原立石バス停の数十mほど先に、山の中に入っていく通路がある。ここを通ってプチ山越えをすると、摂津一の宮神社に出られるらしい。
しかし、どうも道を間違ってしまったようで、かなり遠回りをした挙句に、住宅街の裏山のようなところで道のない斜面を這いずり回り、やっとのことで摂津一の宮神社付近の道路に下りることができた。やれやれ。
本当はその先のルートもいろいろ事前に調査をしていたのだが、何だかすっかり調子が狂ってしまい、結局は狭い割に交通量が多くて危険で退屈なバス道をへろへろになりながら高槻駅まで走ることになった。
という感じで24km。なぜかYAMAPアプリは23kmと言っているが。
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まーこの際どっちゃでもよろしいわ。

いつものように天神の湯で風呂に入り、いつものように餃子天国でビールを飲み、餃子その他を貪る。
ニラレバ炒め、これで一人前ってかなりのボリュームじゃないか?
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まあこの店は餃子以外何でもボリューム大きめだけど。
餃子天国でお腹いっぱいになったら今度は茨木市へ行き、3Tree Breweryでビールを一杯飲み、さらに摂津市駅まで行ってそこから歩いて一蔵へ。
赤蜻蛉の冷酒、あとは大黒正宗、不老泉などを燗にて。
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アテは白子ポン酢とかきずしとか。
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いやあたまりませんわな。
快晴だったけれども暑過ぎず寒過ぎず、絶好のトレラン日和、そして餃子もビールも日本酒も美味い。言うことなしですな。

それでもやっぱり手を出さずにはいられない

いろいろ読んでみても肝心なところが何だかよくわからないのに、マルクス・ガブリエルの名前が入っていると、つい手を出してしまう。悪い癖だ。その辺が出版社側の作戦なのだろうと、わかっているのに。
それにしても『全体主義の克服』とはまた大層なタイトルだ。

しかしこれって全体主義について話してるのか?
うんまあ確かにそうかもしれんな。「ハイデガーはナチだ」って糾弾してみたり。
全体主義との関係はもひとつよくわからないけど、差異は資本主義の基盤であり、人々は差異を生み出し、それを消費するサイクルを永遠に回すことを求められている、という指摘は興味深い。そういえばこれ、『いま生きる「資本論」』でもマサルちゃん似たようなことを書いてたな。

ポストモダンは、社会主義がそんなに素晴らしいものなのかと疑って、小さな差異を見ていくことで 大きな物語を批判する。これは大きな物語がまだ生きているうちは有効性がありました。 ところが、社会主義をはじめ、大きな物語がどんどんなくなってしまった。そうしたらドゥルーズとかデリダとかフーコーを誰がいちばん熱心に読んでいると思います? 電通博報堂などの宣伝屋さんたちですよ。のっぺりした世界からいかに小さな差異を見出して、そこに価値を創り出していくか。彼らには職業上、そんな実用性があったわけですね。大きな物語がなくなった後のポストモダンというのは、新自由主義の中に漂流しちゃった観があります。

どうも話のスコープが広すぎて、頭が付いていかない。おまけに、「無限の無限」だの「超限」だの「存在者の無限に長い連鎖は無限にあります。すべての対象は無限の連鎖のなかにあり、その無限の連鎖もまた無限の連鎖のなかにあるのです」なんて、ふざけてるようにしか思えないんですけど。
ま、今回も完敗、ですかね。やれやれだぜ。

相変わらずCD増え続けてます

先日ブライアン・フェリーの"Mamouna"の中古CDを購入したついでに、"The Bride Stripped Bare"も入手した。こちらはディスクユニオンで750円にて。店頭受け取りにすれば送料がかからないのは良いな。
こちらは今でもApple Musicで聴けるから、何もわざわざCDで買わなくても良いのだけど、まあ行きがかり上とでもいいますか。

Bride stripped bare

Bride stripped bare

  • アーティスト:FERRY BRYAN
  • 発売日: 2006/05/16
  • メディア: CD
これって1978年リリースで、フェリーの70年代最後のソロアルバムなのだな。この次が1985年の"Boys And Girls"で、それまでに7年。
ロキシー・ミュージックの再結成って1979年の“Manifesto”だったっけ?これってその少し前に出たということか。
こうして見ると、70年代のフェリーのソロアルバムのジャケットって、正直あまりスタイリッシュとは言えないな。
サウンド的にも"Boys And Girls"以降とずいぶん違う。とはいえ、これはこれでなかなか良い。わたくしは元々"Boys And Girls"や"Bête Noire"の音は好みだしおそらくフェリーのベストであると思っているのだが、こっちもけっこう好きだ。
ロキシーの"Flesh+Blood"は一発目がいきなりウィルソン・ピケットの"In The Midnight Hour"だったりして、フェリーのオジキR&B好きなんですね、というのがちょっと匂っていたりしたわけだが、このアルバムではサム&デイブの"Hold On (I'm Coming)"にアル・グリーンの"Take Me To The River"と、わたくしでも知っているようなR&Bの有名曲をあのふにゃふにゃのヴォーカルでカバーしており、これが実に良い。
そして、ラストの"This Island Earth"がまた、80年代ロキシーを予感させるようなダークで退廃的なテイストでたまらんのですな。
というわけで、このアルバムなかなか名盤ではありますまいか。ジャケットはちょっとダサいけどね。