なんだかもうタイトルだけで、「これは!」と思ってしまい、「孔子とドラッカー―ハートフル・マネジメント」を読んだ。
- 作者: 一条真也
- 出版社/メーカー: 三五館
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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実は僕は論語をちゃんと読んだことは無い。けっこう興味はあるのだけど。それでもだいたいどんなことが書かれているのか、は一応知っているつもりだ。じつに様々なところで色々な人が引用しているから。で、ああいう内容を語るのが、もうすでに二千年以上も前に死んでしまい、伝説と化してしまった人=孔子、であれば、わりとすんなりと受け入れられるのだ。一方、同じことを生身の人間に言われると、なんか抵抗あるんだなあ。
「人間通」の孔子と「経営通」のドラッカーの言葉などを、1冊の本で語るというのは、コンセプトとしては非常に面白いし、内容もなかなかのものだと思う。だけど、なんかこう、もうひとつしっくり来ないんだな。ドラッカーを読んだ時には、何だかよくわからんなりにも、けっこう感じるものがあったんだ。だけど残念ながらこの本に対しては、心から共感できる、という感じじゃない。そういうのって、根性が歪んでるということなのかも知れないけどね。最初の期待が大き過ぎたっていうのもあるだろう。「面白いと思うけど、イマイチ趣味じゃない」ていうのが正直な感想ですな。
とりあえず、論語とドラッカーの著作はもう何冊か読んでみなければ、と思った。話はそれからだ。