今年の一発目はこれ

今日も呑んで帰りましたが何か？

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年末年始にかけて、ちょっとしたひまを見つけては読んだのが「隠し剣孤影抄 (文春文庫)」。

隠し剣孤影抄 (文春文庫)

藤沢周平って初めて読んだけど、面白い。ジャンルとしては時代小説、あるいは剣豪小説になるんだろうけど、登場人物に妙なリアリティがあって。体裁としては短編集で、それぞれに秘伝の剣の遣い手が出てくるのだけど、非現実的な超人じゃなくて、どっちかというと普通のサラリーマンみたいなのが多い。そのあたりは司馬センセイあたりとはなんとなく路線が違うな、と思う。藩という組織の中で、それぞれの役割・立場あるいはなにがしかの事情があって、色々と悩みつつも秘伝の技を使ってみたり、なんやかんや。「武士の家計簿」と合わせて読むと、味わいは倍増ですな。