野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

お勤め、ドラッグ、ロケンロール

第二期R文庫に着手した。一発目は「アブラクサスの祭り」。

アブラクサスの祭 (新潮文庫)

アブラクサスの祭 (新潮文庫)


ミュージシャン崩れで、躁鬱病を薬で抑えながら法要を勤める禅僧。こりゃもう、生臭坊主とかそういう次元を超越しとりますな。ちょい中島らもテイストかな、と一瞬思ったけどそこまでのアナーキーさはない。もちろん、そういうものを求めるのは違うのだと思う。小説としては、うーんちょっと微妙かな。文庫のオビには「ロックで六度輪廻を突き抜けろ!」とある。いや、それはあんまりだ。もう少し微妙な話じゃないんかな。
ああそういえば、アブラクサスというタイトルから「サンタナかよ!」と思ったが、そうですかそういう意味だったのですか。