“「派生開発」を成功させるプロセス改善の技術と極意”っちゅう本を読みまして。
- 作者: 清水吉男
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2007/10/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 10人 クリック: 125回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
同じ著者の「要求を仕様化する技術・表現する技術」というのも以前に読んだ事がある。いずれも、良いことがたくさん書かれている、非常に有用な本だと思う。
ソフトウェア開発プロジェクトの大半は、実は既存のコードを修正、あるいは流用する「派生開発」である。派生開発には、新規開発と異なった開発プロセスを適用するべきである。ソースコードを読んでいって、該当しそうなところを見つけては手当たり次第に修正していく、などというやり方では不具合は頻発し、プロジェクトは混乱し、容易にデスマーチ化するだろう。派生開発に対しては「変更要求」を整理し、それを変更要求仕様にまとめ、各項目に対応するモジュールを洗い出して「トレーサビリティ・マトリクス」を作り、個別の変更要求仕様に対して対応する変更設計書をまとめる。そして、それらの成果物に対してきっちりレビューを実施してから、おもむろにソースコードの修正作業開始するべきだ。
だいたいそんな内容だ。なるほど、と思った。
だけど、どうも好きになれない。虫が好かん、というやつだ。もうちょっと簡潔に書けないものだろうか。非常に丁寧に書かれている、という言い方もできるのかも知れんが。こうなるともう、好みの問題なのだろう。はっきり言って、読んでてイライラしてくる。これが、クソみたいな内容だったらまだスッキリするのだけど、正論だし、立派な内容なのだ。
あーもう。