さる筋から「読んどけ!」と言われていたのだが、タイトルがあまりにもなのでなかなか読む気にならなかった本がある。その名も「はじめての課長の教科書」。
- 作者: 酒井穣
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/02/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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んなもん、書店でレジに持っていくのもなんだか気恥ずかしいわい。
だけど、ぱらぱらと立ち読みしてみたら結構おもしろそう。ということで、恥をしのんで(それはちょっと大げさか)買って読んでみたわけだ。
この本のすごいのは、キレイゴトばかりでなくて相当に薄汚い話もちゃんと書いているところかと思う。そして、現実にはこういう不合理なことにも巻き込まれることがある、それにはどう対処すれば良いのか、てな事が書かれているわけだ。こういうところにリアリティと迫力を感じる。いわゆる「清濁併せ飲む」というやつだ。
そういった現実に対処しないといけない諸々について、「こうしなさい」と書かれている、その内容に全面的に賛成はできないし、普遍的なものとも思えない。だけどそれでも良い本じゃないか。
内容の是非はあまり問題ではなくて、現実にはそういう側面があるということから目を背けない。その辺に、これなら信用しても良いかな、と思わせる何かがあるんですな。