野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

心が雨漏りする日には

精神科の救急なんてありまんのか?と、思った。おそらく世間の多くの人もそう思うことだろう。
でもこの「精神科ER 救急救命室」を読めば、なるほど精神科にもERが要るんだなということがわかる。

精神科ER――緊急救命室 (集英社文庫)

精神科ER――緊急救命室 (集英社文庫)


救急だから、初期に必要な処置だけを施して、後は他の病院に転院というのが基本的なパターンらしい。これはおそらく精神科に限った話ではなくて、どの科でもそうなのだろうが、どうも「その後の経過」というのが気になるケースが多くて、ちょっと気持ち悪い。まあそれは著者ご本人が一番感じておられるようだが。
それにしても精神科の救急に運び込まれるくらいだから、そこまでの経緯というのはやはり、どうにもヘヴィな話が多い。世界は無知と暴力に満ちているな。