精神科の救急なんてありまんのか?と、思った。おそらく世間の多くの人もそう思うことだろう。
でもこの「精神科ER 救急救命室」を読めば、なるほど精神科にもERが要るんだなということがわかる。
- 作者: 備瀬哲弘
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/11/20
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救急だから、初期に必要な処置だけを施して、後は他の病院に転院というのが基本的なパターンらしい。これはおそらく精神科に限った話ではなくて、どの科でもそうなのだろうが、どうも「その後の経過」というのが気になるケースが多くて、ちょっと気持ち悪い。まあそれは著者ご本人が一番感じておられるようだが。
それにしても精神科の救急に運び込まれるくらいだから、そこまでの経緯というのはやはり、どうにもヘヴィな話が多い。世界は無知と暴力に満ちているな。