野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

崩壊寸前なにすんねん

潮文庫の「ローマ人の物語」シリーズ36、「最後の努力」の中巻だ。

ローマ人の物語〈36〉最後の努力〈中〉 (新潮文庫)

ローマ人の物語〈36〉最後の努力〈中〉 (新潮文庫)


「四頭政」の導入により防衛を強化し、崩壊しかけていたローマ帝国を建て直したと言われるディオクレティアヌスだが、そのシステムはディオクレティアヌスでなければうまく行かないものだったらしい。ディオクレティアヌスの引退後、第三世代ぐらいのところで早くも四頭政は破綻をきたす。まさに諸行無常。このドサクサに、あのコンスタンティヌス帝が登場してくるわけだ。この巻はそのあたりのお話。
もう大概ガタガタになってしまった帝国にコンスタンティヌスはとどめの一撃を加えるわけだが、その件は下巻にて、後ほど。