野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

Les Enfants Terribles

朝日新聞の人気投書欄を文庫化した「あのね 子どものつぶやき」。
これに対して、「わたしたちが忘れてしまった大切な気持ちがあります」などとお気楽なことを言っていて良いのだろうか。

あのね 子どものつぶやき (朝日文庫)

あのね 子どものつぶやき (朝日文庫)


彼らのつぶやきは、あまりにイノセントであるがゆえに、そのラディカルな問いかけは時にすさまじい破壊力を持つ。我々が日々を大過なくすごすために必要な常識が吹き飛ばされ、前提条件が崩壊して行くその様に恐怖を覚えないだろうか。この足下が崩れ落ちて行く感覚に対して、正気を保てるか。「永遠に保存しておきたい、真っ白な気持ち」とか言って喜んでいるのは、あまりにナイーヴに過ぎないだろうか。恐怖は想像力の代償だ。


なんてな。