昨日のエントリは、いったい何だありゃ。かなり日本語としておかしいぞ。
よくもまあ恥ずかしげもなくあんなものを垂れ流して… ぶつぶつ。
まあ他ならぬ俺様自身のやらかしたことなわけだが。修正をかけようと思ったけれども、修理箇所があまりに多いし、まあ自戒の意味でああいうのを放置しとくのもよろしかろうと思い直した。
徳川家康は武田信玄との三方原の戦いにおいて大敗を喫し、命からがら敗走する際に馬上で恐怖のあまり脱糞してしまったという。その時の情けない顔をわざわざ肖像画として描かせたというではないか。まあそんな感じよ。断じて「ジャマくさいから」とかそういう理由ではないからな。
いやそんなことはどうでも良いのだ。かなりどうでも良い。
ほんの10日ほど前、東京に出張したのがもうずいぶん遠い昔のように思われる。あのころ世界はまだ今のようではなかった(大げさ?)。一杯やったあとで渋谷の駅前を軽く徘徊して、夜中に開いている書店でなぜかレヴィ=ストロース老師の「構造・神話・労働」をうっかり買ってしまったのだった。
構造・神話・労働 (新装版)―クロード・レヴィ=ストロース日本講演集
- 作者: クロード・レヴィ=ストロース,大橋保夫,三好郁朗,松本カヨ子,大橋寿美子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2008/11/11
- メディア: 単行本
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「野生の思考」を読む前に、この本を読んでおくべきだったと思う。ヘタな入門書よりも、レヴィ=ストロースの思想を理解するための準備としては、かなり良いんじゃないだろうか。「レヴィ=ストロース講義」も良いのだが、あれとはまた切り口が違う。もう少し俯瞰的に、構造主義とは何か、それが婚姻規則や神話の分析とどう関係しているのか、をもう少し詳しく説明してくれている。そしてそれがとてもスリリングだ。
老師の研究が婚姻規則から始まって神話へ行き、そしてこんどは「労働」へ移っていった。そして、日本人の労働観を知ってそこからかなりインスパイアされたらしい、という話がまたかなり興味深いところである。その研究成果が陽の目を見たのかどうかは知らない。でももしそれが我々一般人にとっても手の届くところにあるのならば、ぜひともそれに触れてみたいと思う次第である。