記憶喪失の子供

レディオヘッドが名盤"Kid A"と"Amnesiac"に未発表音源など追加した"Kid A Mnesia"をつい先日リリースした。
殊に"Kid A"は「音楽史における20世紀最後の名盤」などと言われているらしい。
残念ながらわたくしは、この世紀の名盤をリアルタイムでは聴いていない。ほんの一年ほど前に初めて、そんな名盤てどんなんやねん、と思って聴いたのであった。
それまでレディオヘッドといえば、"The Bends"を少しばかり聴いたことがあるくらい。でも"The Bends"はなかなか好みではある。だってら"Kid A"はなおのこと、と聴いてみたら、何じゃこら？と戸惑うことになった。
でも、本来ならこの感じは好きなはずだ。やたらとエレクトロニックなものを好んでいた高校生ぐらいの時に、何の先入観も無しにこれを聴いたら一発で気に入ったことだろう。先に"The Bends"を聴いて、その延長線上にある何かを期待したのが間違いだったのだと思う。
実を言うと、戸惑いつつも何度か聴いているうちに、けっこう気に入ってしまっていたりするのだ。音楽の好みなんてのも、根本的なところでは意外と変わらんもんです。
そんなわけで、しばらくApple Musicで聴いていたこのアルバムの中古CDを、ディスクユニオンで買った。380円だった。

Kid A [国内盤 / 解説・日本語歌詞付] (XLCDJP782)

ブックオフだったら280円均一コーナーにありそうな気もするけど。
まあそんなケチくさいことを言うなよ。

ちなみに“The Bends”はApple Musicからミュージックアプリのライブラリに追加したのだが、アプリ上では1曲目から3曲目までがレディオヘッドの“The Bends”、4曲目以降がRadioheadの“The Bends”と、二つのアルバムに分かれて表示されている。しかもアルバムタイトル順で"T"のところに。

そーいうとこやぞ、Apple Musicよ。