野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ディープですね

なんでこの本をわざわざ買ったのか、うまく思い出せない。最初は紙の本を貸してもらったのだ。で、その後にオライリーのサイトからPDFをダウンロード購入したのだ。こいつをMOBIフォーマットに変換してKindleで読もうとしたのだが、文字化けがひどくてとても読めたもんではなかった。5年以上前の話だったと思う。
それをまた引っ張り出してきた。
引っ張り出した、ってMacに保存してあったPDFを探し出しただけの話だけど。
MOBIフォーマットに変換せずそのままKindleにコピーしたら、文字化けせずに読めた。何てこった。

Pythonについては必要最低限の説明しかないから、Pythonの勉強をしよう、というのには向かないと思う。
パーセプトロンとかニューラルネットワークの話は正直ちょっと退屈なのだけど、そこを我慢して読み進めると、その先はなかなか面白い。
深層学習の理屈が、ちょっとわかってきた気がする。とは言え誤差逆伝播微分演算のあたりにまだちょっとモヤっとする部分はあるけども。
あと、Pythonと深層学習の相性の良さも、なるほどそういうことか、と納得した。
各レイヤーをモデル化して順方向/逆方向の演算を実装し、それらを重ねていくことで容易にネットワークを実現できる、てなあたりは別にPythonでなくてもC++Javaで良さそうだけど、何と言ってもテンソル演算をすっきり記述できたり、im2colで画像データの要素へのアクセスをしやすくしたり、というNumPyライブラリが強力だし、MNISTデータセットを利用しやすいとか、GPUのサポートとか、まあいろいろあるのだな。
本当は実際に手を動かしてコードも書きながら読むのが一番良いのだけど、まず今回は一通り通読するところまで。
しかしコード書きながらなんて、いつやるんだろうなそんなもん。