野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

でもコオロギは食べたくない

何事も、自分が当事者になり、実際に体験してみて初めてわかること、というのはあるもので。
いろんなことを実際に現場へ行って、片っ端から体験してみましょう、というのが『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』という本のコンセプトのようで。

タイトルは明らかに『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』から取ってきているわけだが、あそこまでシリアスに、潜入取材によりギグエコノミーとグローバル資本主義の闇を暴く、てな話でもない。
何かを糾弾しよう、というわけではないのだ。
Uber EATSの配達をやってみる、というネタもあるけど、いわゆるテレワークをやってみる、「あつ森」をプレイしてみる、京大で学生と一緒にタテカンを作ってみる、コオロギを食べてみる、などなど、お気楽というと少しばかり語弊があるかもしれないけど、まあそういったナイトスクープ的なネタも少なくない。
そんな中で脱プラ生活に挑戦してみる回は、プラスチックのありがたみを思い知り、なかなか絶望的な気分になる。
世の中にはまだまだ知らんことだらけ、っちゅうことですな。