Amazonで注文したけど届かなかった、というか「配達済み」になっているけど郵便受けには何も入っていなかったという事案のあと、改めて同じ本を注文した。
今回はちゃんと届いてひと安心。
何を買ったかというと、『ファインマン物理学III 電磁気学』の古本だ。
状態は「非常に良い」となっているけど、背表紙はすっかり焼けて変色してるし、書き込み(赤線)のあるページもいくつかあるし… いやまあ、別に良いけどね。
これでI〜Vまで全巻揃った。良い眺めだ。
一番最初に買ったのはII巻の「光 熱 波動」で、1988年、大学4年の時だ。あれから36年も経つのだな。
これを読んで、それまでどうにも理解できなかった熱力学について、「そういうことか!」と何か開眼したような感覚があったのを、今でも覚えている(残念ながら内容そのものはほとんど覚えていない)。
素晴らしい本だ、と思ったが、結構なお値段がするので、そう気軽には買えない、次に買ったのは第IV巻「電磁波と物性」だが、これは学生の時に買ったのか、それとも社会人になってから買ったのか、よく覚えていない。それから第V巻「量子力学」、第I巻「力学」と買い求めたのが、すでに30年以上前の話だったと思う。第II巻を読んで熱力学に開眼した(つもりになった)割には、その後に買った「電磁波と物性」、「量子力学」、「力学」はいずれも、ほとんどまともに読んでいない。
このまま第III巻を揃えず、また他の巻もろくに読まないまま死んでも良いのか、と少し焦って、でもやっぱり新品はちょっと高いので古本を買って全5巻をコンプリートしたわけだ。まあアレだ、実際のところ歳を取ったからというのも無くはないが、ここ数年、複素関数論とか群論とかつまみ食いしているので、いま改めて読み直してみたらまたちょっと違うんではないか、と思ったりしたのが大きい。
でちょっと拾い読みなんかしているのだが、なかなか面白い。このまま勢いに乗って全5巻読破、とかできたら良いのだけれど。それはちょっとできない相談ね。