「入門」を読んでないけど、「XPエクストリーム・プログラミング導入編」を読んだ。
XPエクストリーム・プログラミング導入編 ― XP実践の手引き (The XP Series)
- 作者: ロン・ジェフリーズ,アン・アンダーソン,チェット・ヘンドリクソン,平鍋健児,高嶋優子,藤本聖
- 出版社/メーカー: ピアソン・エデュケーション
- 発売日: 2001/08/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「導入編」と銘打つだけあって、内容は確かに具体的で実践的だと思う。やってみたいなあ。けれどもよくわからないところも何点か。
「オンサイト顧客」は必ずしも本当の顧客でなくても良いみたいだけど、例えば製品の組み込みソフトウェアを開発しているチームでは、誰を顧客に設定すれば良い?マーケティング担当者か、それとも品質保証担当者?
ペアプログラミングの効果については疑っていないが、だけど、本当にすべてのコードをペアプログラミングで書くのか?あるプログラマが「パートナー」をしているときは、彼または彼女の担当するタスクはまったく進まないということになるのだけど、それで良いとするの?それを見越して作業量の見積もりもするのか?
受け入れテストは顧客が作ることになる(読んだ内容に誤解が無ければ)ようだが、本当にそんなことが可能なのか?品質保証担当者が「顧客」であればまだわからんでも無いが、いずれにしても、プログラマ以外の人種にも受け入れテストを作れるようにするためのフレームワークを用意する必要があるのではないか?
このあたりはまあ、おいおい調べてみるとしよう。それから、入門編も読んでもう少し基本思想も理解する必要がありそうだ。
本論とは関係ないのだが、最後の「注釈付き参考文献」がなかなか興味深い。ワインバーグやデマルコの一連の本はやはり読んでおくべきか。あとカーニハンの「プログラミング作法」にファウラーの「リファクタリング」といったあたり。マコーネルの「Code Complete」はちょとキツいけどなあ。目を引くのは孫子の「兵法」に宮本武蔵の「五輪書」。ソフトウェア開発は戦いなのだなあ。