「生きるとは、自分の物語を作ること」てなんかちょっとヤな感じのタイトルだなーと思ったけど、河合隼雄せんせと小川洋子さんの対談っていうんならやっぱり読んでみないと。
- 作者: 小川洋子,河合隼雄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/02/28
- メディア: 文庫
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すごいですな。やっぱり河合せんせは偉大ですわ。しょーもないダジャレばっかり言ってるけど、鋭いです。昔(平安時代ぐらい)は、物の怪みたいなものがわりと身近に普通にあったけど、科学技術の発達した現代はそういうものがなくなった。その分、一度にたくさんの人が死ぬようになった。なんていう話を聞くと、なんだかちょっとどきっとする。
なんでもかんでもキレイに線が引けて、スパッと割り切れるっていうのは美しいし合理的だけど、そうではない何だかぐちゃぐちゃっとした部分っていうのもどこか残しとかないといけない。河合せんせも結構そういう立場で、この辺もなんだかわたくしは共感を覚えるところなのだな。
いや別に自分のグダグダぶりを正当化するつもりは無いですよ。そんなの非難しないでね。