で読んでみたら、これがあんた大当たりで。
- 作者: 杏
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/01/07
- メディア: 文庫
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昔は芸能人のエッセイといえば、たいてい名前だけで実際には誰かゴーストライターが書いたもの、と相場が決まっていたものだが、昨今ではそうでもないケースもあるようで。これもたぶん本人が書いてるんだろうなと思う。いやもちろん、実際のところはどうだか知らないけど、なんとなく。
この本を読むまで知らなかったけど、杏ちゃんて実はけっこうな読書家で歴女で野球好き、なのですね。で彼女のばあい仕事柄いろんな人に会うわけで、それらの「出会い」をネタにしたエッセイなのだけど、なかなかしっかりした文章ながら随所にぷぷぷと笑わせるポイントを上手く仕込んでいたりして、いやこいつぁ参ったぜと。
ちなみにこの中で「サカイ教授」というのが出てきて、誰それ?と思っていたら、ああ堺雅人さんですか。で、彼のエッセイはわたくしも読んだのだけど、彼女も同じような感想を持っていて、うんそうそうなかなかやるじゃないかキミぃ、なんて思ったり。
というわけで、たいへん楽しく読ませていただきました。