野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ここでも「絶対に押すなよ」が

今は「第三次人工知能(AI)ブーム」であるらしい。深層学習が実用的になったのと、ビッグデータが効いているのだとか。
そうするとやはり、ある種の仕事はAIに完全にとって替わられるてな話がまことしやかに語られ、便乗して煽り立てる連中やら、浮き足立って戦々恐々、てな面々やら、それはもう。
でも実際のところどうなのよ?というのを、自然言語処理に関して考えてみましょう、てのが『ヒトの言葉 機械の言葉』の主旨ですな。

いよいよAIは人間の言葉を理解できるようになったのか?と問う前に、言語学的な見地にて、そもそも「言葉を理解する」とはどういうことか?というところから。
なるほどそう言われると、「言葉を理解する」ということの曖昧さと同時にまた、それが絶望的なまでに難しいことなのだということがわかる。
AIによる自然言語の理解は、少なくとも現時点で我々が保有する記憶媒体の容量や計算機の処理能力では現実的なものではない、ということのようだ。しかしそれは必ずしも「原理的に不可能」ではないように読めたのだけど、どうですか?
少なくともわたくしの生きている間には無理、ということなんだろうな。知らんけど。
と思って、ちょっと安心感を覚える。というのは何なんでしょうねこれ。