野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

そんなに昔じゃないはずなのに

ちょうど初の小説作品『東京四次元紀行』が出たばかりなのだけど、あえてちょっと古い『ポエムに万歳!』など。

時期としてはだいたい2012〜2013年ごろか。東日本大地震原発事故の後で、あれこれゴタゴタしており、そのドサクサに東京オリンピック招致なんていう胡散臭い企てもなされていた、そういう世の中だった。
そのあたりから、どうも何だか気持ち悪いものがあれこれと現れ、蠢いていた。
何がどう気持ち悪いのか、わたくしが上手く言語化できずにいたそれらのうちのいくつかについて、オダジマ師は「ポエム」である、と断じた。
そうか、そういうことだったか、とわたくしは深く納得し、色々なことが腑に落ちたりもしたものだった。
それにしても、当時は大概ロクでもないと思って呆れたり憤慨したりしていたあれこれが、10年ほど経った今から振り返って見ると、それでもまだマシな方だったのだな、感じてしまう。それだけ世の中は、様々な方向で急速に劣化して行っているのだ。まったく気の滅入る話じゃないか。