野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

そんな無茶したらあきまへんで

戦国時代の文献に出てくる食べ物を再現して実際に食べてみるとかアホなことを、いや失礼、面白そうなことをやっていたのが『戦国、まずい飯!』という本だ。その著者が今度は、歴史に残る数々の戦いで、行軍したであろうルートを実際に走ってみる、てなことをやりだしたのが『戦国ラン』である。

よくまあそんなことばかり思いつくものだと感心するが、当時の戦いというのは、実際に結構走っていたらしい。で、その戦いの様子を理解するには、やはり自分の足を使って走ってみなければ、ということだ。うむ、まあそれはわからんでもない。
最初は大坂夏の陣で、茶臼山から生國魂神社まで4〜5kmといったところ。走るったってそんなもんかと思っていたら、亀山城から本能寺まで24kmとか、清洲公園から桶狭間まで40kmなんてずいぶん無茶なことをしている。「ほとんど運動経験のないアラフォー」とか書いているけど、大丈夫かいなそんなことして…
それにしても、走り出すまでが長い。有名な戦いにおいても、その行軍ルートの詳細について必ずしも正確にわかっているわけではないらしい。それぞれの戦いにおける行軍ルートの不明な部分については様々な文献を紐解き、あれこれと推定し補間するわけだ。ごちゃごちゃ言わずにとっとと走れや、などと思ってはいけない。