野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

文章だって見た目が9割?

ウェブ2.0は夢か現実か?―テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力 (宝島社新書)」と問いかけているが、結局は「どうなるかはわからない。状況を見守ろう」というのが答えらしい。


インターネットと、それをとりまく人々、業界、利権関係等々について冷静に分析しており、読み易いけど切れ味が良い。ただ、誤字、誤変換があまりにも多すぎる。250ページの本で、すぐに気づく間違いが10カ所以上もあるっているのは、ブログならまだしも、ちゃんと校正の入る書籍ではちょっとマズいんではなかろうか、と思う。せっかく中身が良いのに、どうもいまいち信用できない感じがしてしまうのだ。作者はもと新聞記者で、今でもジャーナリストを名乗るのなら、言葉は商売道具なんだし、もっと丁寧に扱ってはどうか。しょうもないことなのだけど、それだけでずいぶん値打ちを下げてるんではないだろうか。