これはわたくしの偏見なのかもしれないけど、脳科学者なんてのを名乗っている手合いにはちょいちょい胡散臭いのがいるから要注意だと思っている。特に最近あのもじゃもじゃの人なんかはだいぶヤバい感じだし。
で、このところたくさんの著作を出しているのを広告などでよく見かける、この人の本についても、警戒しつつでもちょっと気になるので、とりあえず『科学がつきとめた「運のいい人」』というのを読んでみた。
何言うてんのあんた、ということは基本的には無い。
なるほどそうですね、と思わされる。
いろいろ書いてあるが、ざっくり言うと、何でも気の持ち様、そして人間万事塞翁が馬、ぐらいなところに落ち着きそうだ。そんなまとめ方をしてしまうと、何だか値打ちが下がるようだが。
最後の方はちょっとスピリチュアル方面に行ってしまいそうな感じもあったのだが、ギリギリのところで踏みとどまっている。その辺のバランス感覚の良さが、ベストセラーの秘訣ですわな。知らんけど。