野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

良いニュースと悪いニュースが

あの『スマホ脳』(読んだことないけど)で有名なアンデシュ・ハンセンが『運動脳』なんていう本を出している。

何でも脳って付けたらエエっちゅうもんとちゃうんやで、と思いつつも、ちょっと面白そうなので読んでみた。
ものすごくざっくり言うと、運動すると頭が良くなるぜ、という内容だ。
運動は筋トレやちょっとした体操やウォーキングでも良いけど、できればサイクリングとか、ランニングなんかが望ましい、とのこと。
心拍数を150bpm程度まで上げて、っていうけど、それ結構キツいであんた。
走るとエンドルフィンやらなんやら脳内麻薬物質が出てきて、てな話はわりと前から言われているけど、最近の脳科学の研究により、前頭前野と海馬が刺激されることで認知機能や判断力が向上するのだ、ということがわかってきて… ってそう言えば昔読んだ『仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング』にも書いてあったよな。
そもそも人類の歴史の中で、今のように1日のほとんどを、座ってパソコンやスマホを眺めて過ごすなんていう生活になったのはごく最近の話であり、本来我々ホモサピエンスの体というのは狩猟最終民の生活に最適化されている。だから少しでもそっちに近づけた方が体調が良くなる… っていうのも『最高の体調』に書いてあったなそう言えば。
とりあえず、減る一方であって決して増えることは無い、と長年信じられていた脳細胞が、実は運動をすることによって増えるのだ、というのは朗報だ。
それにしてもわたくしなんぞは毎週10km〜20kmぐらい走っているというのにあんまり賢くならない、というのがどうも納得いかないところだが、どうも週に1回だけ20km走るより、週に2回5kmずつ走った方が良いらしい。
しかも、走った後で大酒を喰らってせっせと脳細胞を破壊しているのだから世話無いわな。