「風土」って、むかし読んだ事があると思っていたのよ、中学ぐらいのときに。
で最近ふと、あの本また読んでみようかなあ、って、実家に帰った時に探してみたのだけど、どうしても見つからない。仕方が無いのでわざわざ書店で購入した。
- 作者: 和辻哲郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1979/05/16
- メディア: 文庫
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で、この本を読んでみてわかったこととしては、
こんな本読んだ事無いわ
てことだ。要するに勘違いというか、記憶違いですな。いやでも実際、文章が難しくて。こんなもん俺様が中坊のときに読めたはずがない。それはもう、はっきり言えると思う。人間の記憶なんてええ加減なもんだよまったく。
で文章は難解を極めるわけだが、そこに書かれている内容は、なかなかに興味深いものが多い。人類をモンスーン型、砂漠型、牧場型の三つの類型にわけて、その特質について論じるというのはいささか乱暴すぎる(イタリア人=怠け者と決めつけてみたり …まったくの間違いでは無いだろうが)のでは無いかと思わなくもないのだが、いやそれを差し引いてもなかなかに面白い。
でもとにかく文章が難しいなあ。第五章の「風土学の歴史的考察」なんかは、何が書いてあるのかさっぱりだった。
でも、偉大なセンセイだったんだろうな、と今更になってこの著者に想いを馳せてみたり。